そういえばこないだ夏休みとって 夫婦で伊豆諸島の神津島にいってきたよ。 今回は海より山がメイン。 伊豆諸島の神々が集うという天上山。 五木寛之著『風の王国』に登場する、山の民サンカの聖地「天上山」と同じ名前のこの山に 島に着く前から、なみなみならぬ興味を示す妻。 そんなにお山に登るの好きだったっけ? 日中の強烈な日差しをきらって、朝7時に宿を出発。 港のある前浜集落から登山口までは一気に坂をのぼって約三十分。 濃厚な湿気のたまる森林地帯をどうにかぬけて、 急峻な登りにとりつくこと約2時間。 少年の頃に熱狂して読みこんだ『ロストワールド』のような台地の上にたどりつく。 下界は一気に見渡す限りの海。歩いてきた全行程がミニチュアのように俯瞰できるこの快感! 汽笛が鳴り響き、昨日乗船してきたサルビア丸がゆっくりと本土に向かって出航するのがみえる。 朝靄で海に浮かんでるはずの近くの島が、ラピュタ島のように天空に浮かぶ。 すっかり島を征服した気分で、イエティ夫婦は崖っぷちに陣取ってごきげん山上朝ご飯。 ↓高所恐怖症の人注意!! いくつものとんがりコーン型のピークと奇岩群の連続の谷間をぬって 膝丈の木立と高山植物が密集する丘のうねりの向こう側に ほどよく整備された白い砂地の道筋が消えてゆく。 山で発見されたイエティ1(♂) 木立から現れたイエティ2(♀) ほとんど他の登山者も見かけず、静けさにみちた神聖な山の雰囲気に さっきまではしゃいでたイエティ'sもやけに神妙となって足をすすめていると、 突然足元に太いとぐろを巻くものが、、、 予期せぬご対面に腰がひけるイエティ(♂)を尻目に悠々と木立の中に消えていくシマヘビ。 どうやらひんやりとした砂地に体を冷やしていたらしい。邪魔してスマンスマン。 それにしても、でかいやつでたっぷり2mはあったようで。 霊山のような男性的なパワーと、高山植物の花や蝶が舞う女性的な可憐さを 同時に感じながら、修験僧のように黙々と山上を一時間ばかり周回。 見晴らしの良い北の果てに抜けたところで一休憩。 スケッチブックを広げて海賊から画家に戻る♂と、さっそく夢の世界へ突入する睡眠家の♀ たっぷりと満喫した山頂と別れを告げたイエティ夫婦は、 その後、笑う膝をどうにかごまかしつつ崖のような登山道をくだり 集落にもどって最初に見つけた自動販売機で、さっそくビールにありついたのでした。 島の山、おもしろい。 新しい旅のコンセプトができた。 次回は海も堪能したいね。 神津島の天上山、おすすめです。 標高600m弱ながら、 がしがし登って、山の上にちょっと考えられない世界が広がってる。 ここは恐山?ここはアルプス??みたいな対極の自然がそこにあります。 展望、、最高!!(天気よければ) ただ、風強かったら簡単に下界まで飛ばされそう。 ぼくらは軽装(海パン・・)で行ってしまったけど、 しっかり山のカッコしていった方が良いです。 たっぷり天上の世界を堪能したら、後は一気に降りてくる。 おもろかった!!
by tomo_no_michi
| 2010-09-02 05:22
| 旅
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